左:『キュクロープス』ルドン
右:ギュスターヴ・モロー『オルフェウス』
「古いものだけが良いんだよ!」って宮廷画家達に対抗して生まれた印象派。
実はもう一つ同時代に生まれた影の存在「象徴派」があります。
これは色彩や脱写実にこだわった印象派と違い、人間の精神や夢など内面を神秘性を表現しようとしました。
みんな大好きミュシャも象徴主義の影響を受けています。
印象派も象徴派も当時のアンチ政府で生まれたんですよね。
だからそれと反対のアートが生まれた。
これをカウンターカルチャーといいます。
サロンはフランス国立の展覧会で神話的・伝統的なアートしか認めませんでした。
「ふざけんなよ」って怒りのパワーはアートで新しいものを生み出すんですよね。
ジョン・エヴァレット・ミレー『オフィーリア』
この「オフィーリア」という作品はイギリスの作家ミレーが描いたもので、当時はそこまで評価されませんでした。
死後にサルバドール・ダリが再評価し、脚光を浴びます。
シェイクスピアの「ハムレット」がテーマで、歌いながら川に溺れるオフィーリアを描いた場面は美しくも恐ろしいと言われました。
「感想」
この作品は日本でも知ってる人が多いですよね。
1906年に夏目漱石も評価しています。
私は個人的に重要と思ったことは芸術の「再評価」です。
死後に有名になるのも再評価されてからです。
現代では草間彌生さんが生きながら再評価されています。
すでにビッグなのにね。。再評価後は大体価値があがりますね
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