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執筆者の写真アトリエよりみち

【推薦】絵画史上最もタブーな⚠💀禁断の色💀⚠「マミーブラウン」



つい最近エジプトで2500年前のミイラの棺が100基以上も新たに見つかったというニュースで話題になっていました。





棺を開けた中のミイラが公開されていますが、とても保存状態が良いのがわかります。


ファンタすてぃーーーっく!!!✨✨

とてつもないスケールの大発見です!!

まさに浪漫ですね。

発掘はまだまだ続いており、まだ未知の発見がありそうです。


この話に関連して、今回は「禁断の色」として使われなくなった一色の絵の具の話をご紹介します。




ミイラの存在を知ったヨーロッパ

 

禁断の色の話の前に一つお話しておきたいことがあります。


ミイラが作られていた古代エジプトから年月が経ち、中世の時代ではアラビアの医師が使用していた黒い岩塩アスファルト(アラビア語でムンミヤ)を様々な治療に使用し万能薬と呼ばれていました。


岩塩アスファルト


そして12世紀

ヨーロッパから十字軍が中東に遠征に来たことが契機になり、キリスト圏とイスラム圏の交流がなされました。

そのとき遠征で傷ついた十字軍兵士に現地で処方されたムンミヤの効果にヨーロッパの人々驚き、この秘薬を作り出そうと研究されました。


十字軍遠征

(聖地奪還を目的にキリスト教軍隊がイスラム圏に攻め入った)




ミイラが治療薬になった

 

そして恐ろしい勘違いをしてしまいます。


アラビア語に詳しいイタリアの学者:クレモナのジェラルドがミイラの防腐処理の一環としてムンミヤが使われていることを知った彼は「万能薬ムンミヤの正体は、ムンミヤを塗ったミイラの死体との化合物で出来ているものだ」と解釈してしまいます。


クレモナのジェラルド



他にも、エジプトに入ったアラブ人が、黒ずんだミイラの遺体を見て「遺体の防腐処理に岩塩アスファルトを塗りつけている」と勘違いしたという説もあるようです。



こうしてムンミヤがエジプトのミイラから取れるものと誤解が広がって、ヨーロッパの薬屋でミイラが売買されるようになりました。

ミイラを粉末にして薬として使っていました。

このときからミイラの墓を暴いたり盗まれたりが相次ぎミイラを巡る血なまぐさい事件が相次ぐようになりました。



ちなみにこの時、ミイラに飢えていたヨーロッパ諸国では、その当時の犯罪者や遺体からミイラを人工的に作り出し薬に変えていたりもしました。

まるで黒魔術のようです。。神をも恐れぬ行為😱

(恐るべき人工ミイラの作り方を、1610年にドミニコ会のスペイン人僧ルイス・デ・ウレタが『Historia de los reynos de la Etiopía(エチオピア王国の歴史)』で記述しています




絵の具になったミイラ

 

そしてこのミイラの粉末は16世紀以降、絵の具の顔料としても使われるのです。

しかも広く当時ヨーロッパの多くの画家が使いました。


人間のミイラから作られた「マミーブラウン」という顔料(マミーは英語でミイラの意)の登場です。

マミーブラウン(英語: Mummy brown)はバーントアンバーローアンバーの中間色にあたる、アスファルト質で濃い茶色顔料である。ラファエル前派画家が好んで使っていた絵具のひとつでした。

主にグレーズ技法に愛用されたようです。(グレーズ技法はカラーフィルムを張ったように透明色で色を重ねる技法です)参照:wikipedia


広範にマミーブラウンが使われている絵画


人間の遺体を粉末にして、絵の具に使うなんて鬼畜な発想で驚愕です。

どうしてそんな発想が出来るのか、誰が考え出したのか。。そして挙句の果てには、薬や絵の具のためにミイラを作り出してしまうとは。。。もう想像を絶します😱





マミーブラウンのその後

 

この絵の具の色の深みと使いやすさから当時のルネサンスの画家たちに愛用されました。


しかし、19世紀になるとこのマミーブランの原材料が明るみになると一気に使われなくなりました。人気低迷。それに20世紀になりミイラの供給がストップしたことによりマミーブラウンは製造されなくなりました。


そりゃあそうですよね。。

でも300年間は使われてたのですよね。。。

私ならものすごく発色が良くて、使いやすい絵の具がマミーブラウンだったら、使いますかね。。。いやっ!使わないです!!🙇怖い!呪われそうだし、なんか可哀相かな😅


現在「マミーブラウン」の名前で販売されている顔料は、カオリン石英、および針鉄鉱赤鉄鉱を混合したもので遺体を使ったものではありません。




私の感想

 

江戸時代とかの昔に人間の胆嚢や肝臓から丸薬を作り出していたり、中国なども薬に使う例もあるのは知ってはいましたが、まさか絵の具にも使われたりした歴史が約数百年も続いていたとは知りませんでした。

私がこの情報を知ったのはごく最近です。

本当に狂っているとか思えませんし、恐ろしい話ですが、同時に興味深い事実として、まとめました。


人類の歴史が闇に包まれているのはタマビに居るときに図書館で研究したことがありました。

ヨーロッパ、中国など日本以外の国は中世の時代までとてつもなく残虐な歴史があります。

奴隷制度、拷問、宗教戦争など。


日本人とは元々気質が違い、喜怒哀楽が激しい人種なのだと個人的には思っています。

なので良い部分は、アメリカのハリウッドムービーなどは日本人が作り出せないほどの感動を与えてくれます。

良くも悪くも振り切っているのがアングロサクソン(英語圏白人種)なのかとも思えます。


人間は争う生き物であって、それは無くならない。

だけれど助け合ったり愛を与える生き物です。

私も「愛こそ最もこの世で価値がある」と思っています。

不気味な絵の具の話から、人類の未来に愛と平和を願って(無理矢理感が凄い😝)

see you again🌟













参考文献:

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO54539890X10C20A1000000?page=2

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3




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